JR北海道、社員研修センターを移転 1月4日から新センターを使用開始

ニュース画像:新しい社員研修センター - 「JR北海道、社員研修センターを移転 1月4日から新センターを使用開始」
新しい社員研修センター

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JR北海道は2017年1月12日(木)、札幌市手稲区で2015年から建設工事を行なっていた新しい社員研修センターについて、2016年11月末に新建物が竣工し、2017年1月4日(水)から一部使用を開始したと発表しました。

新しい社員研修センターは、函館本線の稲穂駅と札幌運転所に隣接する敷地に建設されました。施設は研修棟、実習棟、宿泊棟からなる3棟と車両走行が可能な実習線で構成されます。この移転は、札幌市東区の苗穂運転所隣接地に立地する旧社員研修センターが建築から50年が経過し著しく老朽化したことに加え、苗穂駅周辺地区整備事業において建物の一部が支障することから計画されていたものです。

新研修センターでは、シミュレーターを用いて運転士や車掌の訓練を行う「総合訓練室」のほか、駅窓口や自動券売機、自動改札機で実際の場面に即した接客訓練を行う「接客実習室」、踏切や信号機器などの設備メンテナンスや取り扱いを学習する「運転訓練室」、駅窓口の販売端末を取り扱う「マルス端末室」など、現場社員の実習に必要な設備が設置されています。

また、地上3階建ての実習棟のうち、1階と2階を「安全研修館」とし、社員の安全教育に活用されます。「安全研修館」では、JR北海道が過去に発生させた「石勝線列車脱線火災事故」、「183系特急気動車エンジントラブル」、「函館線大沼駅構内貨物列車脱線事故」に関わる現物資料を展示した「3つの重大事故から学ぶ」ゾーンを設置、石勝線事故で延焼したキハ283系「キハ283-9」の車両実物などが展示されます。

なお、発表時点では、センター内各施設の整備などが実施されており、2月には全工程が完了する予定です。札幌運転所北側隣接地に整備される全長697メートルの実習線については4月に完成する予定としています。

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