JR北海道は、2018年11月14日(水)、北海道新幹線のセキュリティ向上に向け、車内警備の強化に加え、犯罪防止及びさらなる安全確保のための新たな取組みを進めると発表しました。
具体的な取り組みとして、同社は今後、「防犯・護身用具の配備」、「医療器具の配備拡充」、「緊急時における情報共有手段の整備」、「座面脱着容易化」を行うとしています。
「防犯・護身用具の配備」では、不審者対応を想定し、防犯・護身用具を全編成に配備するとともに、乗務員に対し、防犯・護身用具の使用方法について、2018年11月、12月に教育・訓練を実施する予定です。
「医療器具の配備拡充」では、全編成について、医師支援器具を1編成あたり1箇所から3箇所に増備するとともに、新たに応急救護品を、1編成あたり3箇所に配備するとしています。
「緊急時における情報共有手段の整備」では、乗務員、アテンダント、指令員の情報連携を強化し、新幹線車内の安全確保を図るため、スマートフォン等を用いたグループ通話システムを新たに導入するとしています。また、乗務員からスマートフォン等を用いて指令員へ画像転送をすると共に、さらなる情報連携強化を目的として、車内防犯カメラ画像の地上送信機能の検討が行われます。
「座面脱着容易化」では、スライド機構等により座面が取り外しにくい構造である同社の新幹線普通車車両の座面を、容易に脱着できる構造へと、変更を進めるとしています。
いずれも準備が出来次第、順次配備・改修等が実施される予定です。詳しくは、JR北海道のウェブサイトを参照ください。