鉄道総合技術研究所は2018年12月10日(月)、2018年度創立記念日記念式典を開催しました。この式典には同研究所の研究員および職員、約450名が出席しています。
最初に会長式辞、理事長式辞ののち、研究開発成果賞・業務成果賞、研究開発成果褒賞・業務成果褒賞、研究開発奨励賞、永年勤続15年表彰、資格等取得者への記念品等贈呈など表彰が行われました。その後、未来創造シンポジウムと記念講演も実施されています。
未来創造シンポジウムは2部構成で、第1部は「最新技術で鉄道をどう変えるか?」と題したパネルディスカッションでした。各技術分野の6人の若手職員をパネリストとなり、それぞれの技術分野の最新技術を紹介し、それを鉄道に応用することで鉄道をどう変えられるか、そのために鉄道総研は何を行うべきかについてフロアを交えて議論しました。
第二部は「ダイナミックな研究開発を行うためには」がテーマで、役員1人と各技術分野の6人の職員をパネリストとなり、ダイナミックとは何なのか、鉄道総研における真のダイナミックな研究開発とはどのようなものか、ダイナミックな研究開発を通じて何を変えていくのかについて、フロアを交えて議論しています。
記念講演は、「極端気象・異常気象と地球温暖化」と題し、東京大学大気海洋研究所の副所長、木本昌秀教授が登壇しました。地球温暖化を止めるためのゼロエミッションの考え方、地球温暖化による極端気象の増加予測、極端気象へのリスクマネジメントなどが紹介され、講演後は豪雨以外の極端気象についての質疑など、極端気象への対応について活発な議論が交わされています。