小田急が販売する割引周遊券「箱根フリーパス」、2019年4月に値上げ

小田急電鉄は2019年4月1日(月)販売分から、小田急線の各駅から小田原駅までの往復割引乗車券と、箱根エリアの8つの乗り物の指定区間が乗り降り自由となるフリー乗車券がセットとなった周遊券「箱根フリーパス」の料金を値上げします。この周遊券は、1967年に発売開始されたロングセラー商品です。

同社は値上げの理由として、近年、箱根登山鉄道の新型車両製造や箱根ロープウェイの大涌谷駅舎建て替え、芦ノ湖遊覧船「箱根観光船」の海賊船新造など、一層充実した観光ルートの構築を行ってきたほか、2018年度からは「世界に誇る観光地 箱根」の実現を目指し、新たな海賊船の建造や早雲山駅舎の全面改築など、総額100億円規模の大型投資を開始したこと加え、設備の更新や大涌谷における安全対策などを進め、箱根エリアのさらなる魅力向上、価値向上に取り組むためとしています。

「箱根フリーパス」の利用可能エリアには、箱根登山鉄道の箱根登山電車と箱根登山ケーブル、箱根ロープウェイ、芦ノ湖遊覧船「箱根海賊船」、箱根登山バス・観光施設めぐりバス・小田急箱根高速バス・東海バスオレンジシャトルの各バス会社の一部区間が含まれます。特急券を支払えば、特急「ロマンスカー」にも乗車できます。2日間有効と3日間有効の2種類があり、箱根エリアの観光施設や美術館、飲食店での優待・割引などの利用特典もあります。特に、箱根湯本、強羅、大涌谷、芦ノ湖などを周遊するルートは「箱根ゴールデンコース」として定番となり、2017年度には過去最高となる約95万枚が販売されました。

料金改定は大人料金のみが対象で、新宿駅発着のものは、現行の2日間有効タイプ5,140円、3日間有効タイプ5,640円から、改定後、2日間有効タイプ5,700円、3日間有効タイプ6,100円に、町田駅発着のものは、現行の2日間有効タイプ4,820円、3日間有効タイプ5,320円から、改定後、2日間有効タイプ5,420円、3日間有効タイプ5,820円となります。なお、こども料金は、新宿発着の2日間有効タイプが1,500円、3日間有効タイプが1,750円、町田発着の2日間有効タイプが1,420円、3日間有効タイプが1,670円で据え置かれます。

期日: 2019/04/01から

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