京成電鉄は2018年12月18日(火)に、輸送の安全確保を目的として「異常時総合訓練」を実施しました。会場は宗吾車両基地で、9時から12時30分までの間に行われています。
この訓練は、12月10日(月)から始まった「年末年始輸送安全総点検」の一環として、旅行や初詣などで、多くの乗客が同社線を利用する機会が増える年末年始を前に、重大事故発生時における対応力、技術力の向上を目的に実施されました。
今回の訓練想定は、大型台風により軌道に土砂が流入し隧道付近で列車が脱線し、車内の乗客が負傷としたというシナリオで行われました。あわせて、10月に発生した塩害による送電障害を教訓とし、脱線とは異なる箇所で同時に電力設備に被害を受けたことも想定しています。
参加者は、京成電鉄の社員のほか、京成建設、京成電設工業、佐倉警察署、酒々井消防署の合計約150人です。参加者はそれぞれの持ち場で、列車内に閉じ込めれた視覚障害、車いす利用者、訪日外国人を含む乗客の誘導、負傷者の救護、現場の復旧作業などを行っています。