国交省、リニア新幹線の技術開発期間6年延長を認可 確立済技術を向上へ

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リニア新幹線技術開発スケジュール

©JR東海、鉄道総合技術研究所

国土交通省鉄道局は2017年3月22日(水)、鉄道総合技術研究所から申請を受けた「超電導磁気浮上方式鉄道技術開発基本計画」の変更承認申請について、内容審査の結果、変更が適当と認め、同日付けで承認したと発表しました。この変更は、リニア新幹線の技術開発期間の6年間延長を計画したもので、当初2016年度までとされていた開発期間が2022年度まで延長されます。

リニア新幹線の技術開発計画は、JR東海と鉄道総研が1990年から共同で進めてきたもので、これまでは、「他の交通機関に対して一定の競争力を有する超高速大量輸送システムとしての実用化技術の確立」を目指した開発に取り組んでいました。今回の変更申請にあたり、2月に実施された技術評価委員会では、これまでの「営業線に必要な技術開発」については完了したことなどが報告され、鉄道総研は今後6年間で確立済技術の快適性向上、保守の効率化などの技術開発を行うと説明しています。

なお、2022年度までに実施される技術開発では、営業車両を活用したメンテナンスシステムの開発が実施されるほか、液体ヘリウムや液体窒素を用いない高温超電導磁石について、長期耐久性を検証したうえで営業車両への導入の可否を判断します。また、車内振動や車内騒音などをより低減させる技術開発や、いわゆる「耳ツン」を防止するための車内環境圧力の改善などが計画されています。

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