住友商事と三菱重工グループ、フィリピン・MRT3号線の改修案件を受注

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©三菱重工

住友商事と三菱重工グループの三菱重工エンジニアリングは2019年1月7日(月)、フィリピンのマニラ都市圏の都市鉄道「Manila Metro Rail Transit System 3(MRT3号線)」の改修・メンテナンスプロジェクトを、フィリピン運輸省から受注したと発表しました。

MRT3号線は、住友商事が三菱重工業をパートナーとして、高架構造物、駅、レール、信号、通信、変電設備、架線、車輌基地、電車を含む、全長17キロメートル、総駅数13駅の都市交通システム一式を建設したプロジェクトで、2000年に全線開業しました。

2012年までは、住友商事が三菱重工業と同社グループの「TES Philippines Inc(TESP)」をパートーナーとして、メンテナンス契約を請け負っていました。以降は、フィリピン企業や韓国企業がメンテナンスを担当したものの、システムの老朽化やメンテナンスパーツの調達を怠るなどの理由で、システムの稼働率が低下していました。

今回の受注案件は、住友商事、三菱重工エンジニアリングにTESPも加わり、老朽化などにより稼働率が下落した車輌や設備一式を、通常運行を妨げることなく大規模に改修し、安全で効率的な路線への復旧を目指すものです。また、改修完了後も高い稼働率を継続維持するために、安全なメンテナンス体制も新たに構築します。2019年1月に着工し、2022年7月ままでの43カ月間に完工する予定です。

契約金額は約355億円で、フィリピン運輸省は、国際協力機構の円借款により資金調達を行います。MRT3号線の改修と乗客輸送能力の増強は交通渋滞の軽減にも寄与するものと考えられています。

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