日立製作所、AR技術を利用したボルト締結作業管理システムを開発

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AR技術によるボルト締結

©日立製作所

日立製作所は2019年1月11日(金)、YAMAGATA、京都機械工具とともに、鉄道車両向けにAR(拡張現実)技術を利用したボルト締結作業管理システムを開発したと発表しました。

このシステムは、作業者が装着するヘッドマウント型スマート端末のディスプレイ上に、締結すべきボルトの位置を表示するとともに、ボルトを規定の力で締めることができたかをメーターで確認できるようにしたものです。

従来は、デジタルトルクレンチシステムとタブレットPCを使い、タブレットPC上に表示されたボルトを選択後、連動するデジタルトルクレンチによって締結作業をすることにより、自動的に締結結果の照合と合否判定、データベースへの登録を行っていました。

この方法では、作業者はタブレットPC上で作業対象のボルトを選択、指定する必要があったほか、指定したボルトと実際に締結したボルトが一致しているかの確認はシステムで自動的に判定することができず、作業ごとに作業者と検査員などが人手による複数回の安全性、品質確認をする必要がありました。新しいシステムでは、締結作業全体をデジタル処理することにより、自動で合否判定を選別できます。

鉄道車両製造においては、機器類を固定するボルトが走行中も緩むことがないよう、確実にボルトを締める必要あります。今後は現場での実証を進め、鉄道車両のさらなる製造作業の効率化と品質の向上を図り、2019年度下期の実運用を目指すとしています。

なお、このシステムについては、1月18日(金)まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開催されている「第11回オートモーティブワールド」のYAMAGATAのブースにて展示中です。

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