東芝、台湾鉄路の通勤電車に装備する主回路システム電気品を受注

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通勤電車EMU800系向け電力変換装置

©東芝インフラシステムズ

東芝グループの東芝インフラシステムズは2019年1月15日(火)、韓国の現代ロテム(Hyundai Rotem)から、台湾鉄路管理局(TRA)向けの主回路システム電気品の受注したと発表しました。今回は通勤電車10両編成52本、合計520両分の受注です。2019年中に現代ロテムに順次納入を行い、完成した車両は2020年末から、台湾の西海岸430キロメートルを結ぶ西部幹線などで、営業運転を開始する予定です。

受注した主回路システム電気品は、変圧器、電力変換装置、電動機などの一式です。このうち、変圧器は、電動機を駆動制御する電力変換装置と補助電源装置に電力を供給するTRAでも実績のある強制風冷タイプと、電力変換装置のみに電力を供給する小型自冷タイプの2種を納入します。

電力変換装置は、台湾で2013年から営業運転を開始している通勤電車EMU800系で、既に実績のあるIGBT素子を使用した3レベルPWMコンバータと、三相電圧形2レベルVVVFインバータで構成された装置で、TRA独特の速度指令方式に適した制御システムを適用して高い信頼性の確保と省エネルギー化を図るとしています。

東芝インフラシステムズは、2000年にTRAの通勤電車であるEMU600系の電気品を納入したことを皮切りに、700両以上の車両用電気品の納入実績があるほか、台湾高速鉄道向けの車両でも電気品の納入実績があり、台湾での豊富な実績が評価されたものとしています。

TRAは、2015年に車両購入計画を発表し、10年間に1,000億台湾ドル、日本円で3,600億円をかけて、1,300両以上の新型車両を購入する計画を進めています。東芝インフラシステムズは、台湾を鉄道事業の注力市場と位置付け、今後も受注活動を続けていく方針です。

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