東京急行電鉄と東京都町田市は2019年1月16日(水)、秋にまちびらきの予定の「南町田グランベリーパーク」について、複合的なエリア開発を対象とした国際的な環境認証制度「LEED ND(まちづくり部門)」のゴールド予備認証を取得したと発表しました。この認証制度は、世界標準的な環境認証になりつつあり、日本でも取得の動きが活発化していますが、認証エリア内に駅を含むゴールド予備認証の取得は日本初です。
「南町田グランベリーパーク」の開発計画は、東急田園都市線の南町田駅周辺に位置する鶴間公園と、2017年2月に閉館したアウトレットモール「グランベリーモール」の跡地を中心に、官民が連携して、都市基盤、都市公園、商業施設、駅を一体的に再整備し、「新しい暮らしの拠点」を創り出すプロジェックトです。
「LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)」とは、アメリカのグリーンビルディング協会が所管する環境性能評価指標です。環境配慮型の建物や敷地利用が評価対象で、さまざまな視点から環境性能を評価します。新築・既存建物やインテリアなど5つの評価システムからなり、このうち「LEED ND(Neighborhood Development、まちづくり部門)」は、複合的なエリア開発の計画段階から設計・施工までが対象です。
今回の開発計画は、歩車分離された安全な歩行者空間を実現や、木陰で憩える居心地のよい屋外空間の創出、路面店のような賑わいを楽しめる街並みの創出といった自然と賑わいを感じながら回遊できるウォーカブルなまちづくりとしたこと、エリア全体に浸透性舗装やバイオスウェルを採用し、レインガーデンを整備するなど、グリーンインフラを生かしたランドスケープデザインを採用したことなどが、主な評価ポイントとして挙げられています。
東急電鉄と町田市では、引き続き、駅に対する「LEED NC(新築部門)」のゴールド認証および「LEED ND」の本認証の取得を目指します。
なお、南町田駅は、まちびらきにあわせて「南町田グランベリーパーク」駅に駅名を変更し、急行停車駅となることが、2018年8月に発表されています。