日立レールヨーロッパは2017年5月5日(金)、イギリスのイースト・コースト線向け高速車両「Virgin Azuma(ヴァージン・あずま)」の本格生産を、2017年夏からイギリス北東部のニュートン・エイクリフ工場で開始すると発表しました。すでに胴体部の製造は山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で開始されています。
新たにニュートン・エイクリフでの生産が始まるのは、イギリス都市間高速鉄道計画の一環として日立製作所が開発した新型車両「クラス800」のうち、ヴァージン・トレインズのイースト・コースト線で運用される車体です。すでに最初の1編成は、笠戸事業所で全工程の製造が行われイギリスに運搬、2016年3月にロンドンで公開されており、このヴァージン・トレインズ用「クラス800」には愛称「ヴァージン・あずま」が付与されています。
なお、日立レールヨーロッパは、グレート・ウェスタン線での運用が予定されている「クラス800」についてはニュートン・エイクリフでの生産を開始しており、2016年12月にイギリス生産第1号車両が完成し同工場で公開されています。日立グループは、クラス801を含めたイギリス向け全122編成の発注のうち、12編成を日本の笠戸事業所、110編成をニュートン・エイクリフ工場で製造する計画を立てています。