JR九州、熊本空港アクセス線の整備費負担などで熊本県と基本合意

熊本県の蒲島郁夫知事は2019年2月21日(木)、熊本市中心部と熊本空港間のアクセス改善について、鉄道整備に向けた基本的方向性について、JR九州と合意したことを明らかにしました。合意内容は、整備費の3分の1を上限にJR九州が負担、県民総合運動公園を経由する三里木駅から分岐延伸、運行はJR九州へ委託する内容です。

JR九州は、今後、熊本県や国土交通省などと協議を深め、詳細な調査検討と事業化に向けた取組みを加速します。蒲島知事が熊本県議会定例会で議案説明で明らかにしました。

熊本県は、新たな路線の整備のスキームとして、第三セクターを設立し、この会社が三里木駅〜熊本空港間の空港アクセス鉄道を整備し、所有します。運行は知事が明らかにした通り、JR九州が受託します。JR九州による整備費の負担は、運行開始後で第三セクターへの出資はしません。

熊本日日新聞などによると、JR九州は熊本県からの打診を受けて空港アクセス線への協力について前向きに検討している方針を示しており、今回の県との合意により、整備に向けて大きく前進します。

熊本県は2016年4月の熊本地震からの復興をめざし、同年12月に「熊本復旧・復興4カ年戦略」を策定し、「空港・港の機能向上によるアジアに開くゲートウェイ化」として熊本空港の機能強化を掲げています。このうち、空港アクセスでは県道熊本益城大津線の阿蘇くまもと空港地下道の耐震化、空港へのアクセス向上とリダンダンシー確保を目指した国道443号の4車線化などによる道路、阿蘇くまもと空港とJR肥後大津駅を結ぶ無料の空港ライナーの運行に取り組んでいます。特に、空港ライナーの集客が好調なことから、今回の鉄道事業の弾みにもなっている模様です。

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