叡山電鉄700系
叡山電鉄は2019年3月21日(木・祝)から700系のリニューアル車両の運転を開始します。同形式は叡山電鉄で初めて冷房装置を搭載、ワンマン運転にも対応していますが、1987年7月の運用開始から30年以上経過したことから、リニューアルが実施されました。
今回、運転を開始する車両はデオ720形「722号」で、700系のリニューアル車の登場は、2018年3月21日(水・祝)から運転を開始したデオ730形「732号」の観光列車「ひえい」以来、1年ぶりとなります。
「722号」の外装デザインは、沿線の神社仏閣をイメージした「朱色」をまといます。座席は、乗客1人分の着席スペースを明確にしたセミバケットシートを採用しています。窓ガラスは冷房効果を高めるため熱線吸収ガラスで、照明はLEDで省エネルギー化を図りました。
八瀬比叡山口駅側のドア付近には、車いす・ベビーカースペースを1カ所設けたほか、行先表示器は日本語のほか、英語、韓国語、中国語の簡体字の表記を加え、様々な利用客のニーズに対応しています。
安全面では、車体前面の鋼板を厚くし、台車下部覆い(スカート)を取り付け、車内のスタンションポールを6カ所に増設し、ロングシート中央部にも追加しました。
「722号」は、出町柳9時52分発の八瀬比叡山口行きから運行を開始します。翌日以降の平日はおもに鞍馬線で運行する予定です。
