東京急行電鉄は2019年3月26日(火)、目黒線の所属車両を現在の6両編成から8両編成に増強すると発表しました。
目黒線は2008年6月に日吉駅まで延伸し利便性が向上したことから、近年は利用客が増加傾向にあります。さらに2022年度下期には日吉駅から新横浜駅を経由し、相模鉄道線に乗り入れる東急新横浜線の開業が予定されていることから、混雑緩和と利便性の向上を目的に輸送力の増強を行うことになりました。
8両編成の増強を行う対象の編成数は23本で、2022年度上期以降に順次行う予定です。また、あわせて新型車両「3020系」を2019年秋から投入します。3020系は、2018年に登場した新型車両で、田園都市線の「2020系」や、大井町線の「6020系」と同様、車内に空気清浄機を設置、座席は背もたれの高いハイバック仕様とします。ドア上にはデジタルサイネージを設け、多言語案内の充実化や情報サービスの提供などを行います。投入両数は、6両編成3本で、従来車と同様、2022年度上期以降は8両編成に増強します。
これらの施策により、目黒線は現在の6両編成23本体制から、2022年度には8両編成26本体制となり、混雑が緩和します。現在のダイヤで7時50分から8時50分までの朝ラッシュのピーク時間帯に不動前~目黒間で運転する24本の列車のうち、9本が東急電鉄の所属車両です。これら9本すべてが8両編成化された場合、輸送力は約21,300人から約24,000人となり、約13パーセント増加できる見込みです。
なお、目黒線は全駅にホームドアが設置されていますが、8両編成の運行開始前までに全13駅で整備を行い、ホーム上の安全確保を図ります。