JR東日本長野支社は2019年3月20日(水)、小海線の野辺山駅を「エコステモデル駅」として、整備すると発表しました。
エコステとは、省エネルギーや再生可能エネルギーなど、さまざまな環境保全技術(エコメニュー)を導入する取り組みのことです。今回は長野支社管内のJR駅の中で、最も標高の高い同駅に対して、実施されることになりました。
野辺山駅周辺は、年間気温の寒暖差が大きい気象条件であることから、同社では初めてとなる「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化」の考え方を導入します。「ZEH」とは、外皮の断熱性能などを大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムを導入、室内環境の質を維持しながら大幅な省エネルギーを実現したうえで、再生可能エネルギーを合わせて導入することです。年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロになることを目指します。
省エネルギーを図るため、駅本屋は待合室の断熱化、潜熱蓄熱塗壁材、木サッシ、LED照明を導入、ホーム待合は断熱化、集熱換気装置、木サッシ、LED照明を導入します。またエコの実感が分かるように、駅本屋に温度差発電体感ウォール、ホーム待合室にエコ表示モニターに設置します。使用木材は県産のカラマツを使用し、環境調和を図るほか、旅客上屋には太陽光発電設備を設置します。
工事は2019年4月から着手し、2020年1月に完成予定です。