JR西日本は2019年3月25日(月)から、東海道本線のJR京都線とJR神戸線の区間や大阪環状線など京阪神エリアの主要線区で「気象災害対応システム」の運用を開始しました。
「気象災害対応システム」は、これまで雨、風や地震などの事象別に分かれていた各システムを、一元化したものです。運転規制の実施や解除には、多くの情報の収集や伝達、確認作業が必要ですが、このシステムの導入により、電話など口頭による連絡手段から、システム画面上で確認ができるようになり、情報伝達のミスなどのヒューマンエラーが減らせるとしています。
また、同社では気象庁や国土交通省が地上に設置したレーダーから発射された電波を用い、観測された面的な雨量の分布情報である「レーダー雨量」を、従来から設置している雨量計に加えて活用し、きめ細やかな降雨観測の実施を検討しています。
これにより、1キロメートルごとに沿線の降雨状況を、細かく面的に観測できるようになり、いままで把握が難しかった雨量計間での局地的な大雨を、早期に把握することが可能となり、運転規制をより的確にできるようになるとしています。