北海道新幹線の札幌延伸で計画変更 札幌市街は地下化、長万部は高架駅

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札幌市街地区間の構造変更の概要

©鉄道・運輸機構

鉄道・運輸機構は2017年6月30日(金)、北海道新幹線の新函館北斗〜札幌間延伸工事について、北海道など沿線自治体からの要望を踏まえ、一部の区間で工事計画を変更すると発表しました。

北海道新幹線の新函館北斗〜札幌間は、2030年度の開業を目指し工事が進められている区間です。鉄道・運輸機構が建設主体となり、2012年から工事に着手しています。今回の変更は、長万部駅付近と札幌〜新小樽間の区間の路線形態を、これまでの計画から変更するもので、変更区間の合計路線長は約10キロメートルに及びます。

このうち、長万部駅を含む周辺の約2.8キロメートル区間は、これまで地上に線路が敷設される計画でしたが、長万部町の要望を踏まえ横断道路を含めた線路構造が検討された結果、高架路線に変更し、長万部駅も地平駅計画から高架駅として建設される計画に変更されました。

また、札幌〜新小樽間では、これまで札幌市街地の7.4キロメートル区間は高架橋として建設される計画でしたが、北海道と札幌市からの「沿線地域住民の生活環境に対する影響を小さくするよう配慮すべき」との要望を踏まえ、トンネル構造に変更されます。同区間の新青森側で建設される「手稲トンネル」を札幌駅手前まで延長し「札樽トンネル」へ名称が変更される予定です。

なお「札樽トンネル」は、完成すると長さ26.2キロメートルとなり、北海道新幹線の延伸区間では新函館北斗〜新八雲間の「渡島トンネル」に次ぐ2番目の長さとなります。

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