JR貨物は2019年4月17日(水)、2019年3月期の輸送動向を公表しました。公表された資料によると、コンテナ・車扱の合計輸送実績は、前年比94.1パーセントでした。今月分では輸送障害の報告はなかったものの、コンテナは前年比94.5パーセント、車扱貨物は93.1パーセントと全般的に低調でした。
品目別に見ていくと、コンテナは関東地区内の建設発生輸送が順調に推移したことから、エコ関連物資が前年比125.9パーセントと大幅に増加した一方で、九州産玉葱の生育順調により前倒し出荷が進んだものの、北海道産が生育不良に伴う在庫薄の影響が大きく、農産品・青果物は前年比90.4パーセントと減少しました。
また、顧客各社が物流体系を見直した結果、九州発着を中心に食料工業品、積合せ貨物、自動車部品などが減送、年度末の在庫調整により化学工業品、化学薬品が前年割れとなりました。また、引越荷物も働き方改革による分散化が進展し、減送となっています。
車扱貨物は、セメント・石灰石が前年比103.4パーセントを記録したものの、暖冬・少雪により雪解けが平年と比較して早く、灯油を中心に需要が低調となり、石油が前年比91.2パーセントと減少しました。