JR貨物は2019年4月17日(水)、2018年度の輸送実績の速報値を発表しました。全体の合計値は前年比92.4パーセントと大幅に減少しています。
2018年度は、大阪府北部地震、平成30年7月豪雨、台風20・21・24号の接近、北海道胆振東部地震などの被害が相次ぎ、大きく影響を受けています。とくに平成30年7月号豪雨では、西日本の広範囲が不通となり、山陽本線ではトラックと船舶による代行輸送や、伯備線、山陰本線、山口線を経由した迂回運転が実施されました。
コンテナ貨物は、長期間にわたり山陽本線が不通となった影響により、中国・九州発着が大幅な減送となったことなどが響き、前年比90.4パーセントとなっています。紙・パルプ、食料工業品、積合せ貨物、化学工業品、化学薬品、自動車部品など、すべての品目で前年を下回り、農産品・青果物も、北海道産が天候不順に伴う生育不良の影響受け、減少しました。
車扱貨物は、石油が冬季の気温が高く推移したことにより、灯油・重油の需要が落ち込んだため、低調な荷動きとなったことなどが要因で、前年比97.2パーセントとなっています。