JR西日本、瀬戸内海汽船、国土交通省中国運輸局の3者は、2019年5月8日(水)に「せとうちエリアの海事観光の振興に向けた連携協力に関する協定」を締結しました。
これは、瀬戸内海とその周辺エリアを訪れる観光客の増加を目指し、魅力的な海事観光コンテンツの開発、受け入れ環境の整備、情報発信の機運を醸成、促進することを目的としたものです。
具体的には、鉄道と船舶とを組み合わせた周遊ルートの構築や新規航路開発による観光客誘致、島嶼部や港湾部などの観光コンテンツの整備およびインバウンド観光客の受け入れ環境整備、鉄道や二次アクセスと海上交通の間でのシームレスな移動の促進、地域振興に向けた地域産品の開発、災害発生時などにおける船舶活用を通じた連携・協力、各取り組みに関わる情報新の6項目が挙げらられています。
この協定に関連して、同日、JR西日本と、そのグループ会社のJR西日本イノベｰションズ、瀬戸内海汽船の3者は、観光型高速クルーザーを新造し、せとうちエリアに投入すると発表しました。就航時期は2020年夏の予定です。
投入するクルーザーは、瀬戸内の多島美を楽しめる、スーパーヨット型のデッキを備えた船舶で、長時間の乗船に適し、島々の観光地を効率よく巡ることができる高速船です。旅行会社によるチャーターにも適した90人程度の座席定員を持ち、外国人観光客にも快適に利用できる船内案内設備を備えます。
クルーザーを新造するにあたっては、鉄道・運輸機構の共有建造制度に申し込む予定で、同船を所有する新会社を、瀬戸内海汽船グループとJR西日本イノベーションズの共同出資で設立します。
