西武の設備投資計画、安全対策など316億円 過去10年で最高額

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池袋駅のホームドア

©西武鉄道

西武鉄道は2019年5月14日(火)、総額316億円におよぶ2019年度鉄道事業設備投資計画を発表しました。投資額は前年比28パーセント増で、過去10年間で最高額です。

2019年度の主な投資計画として、大きく分けて安全対策、サービス向上、環境対策の3項目を挙げています。このうち安全対策は、駅ホームの安全性向上、輸送の安全性向上、新宿線連続立体交差事業を推進します。

駅ホームの安全対策は、既にホームドアの設置が終了している池袋駅に加え、2020年度を目途に1日の乗降客10万人以上の練馬駅、西武新宿駅、高田馬場駅、所沢駅、国分寺駅にホームドアを設置するほか、2021年度以降も石神井公園駅、中村橋駅、富士見台駅、練馬高野台駅、新桜台駅の5駅の整備を検討します。また、乗降人員が3千人以上の駅に内方線付き点状ブロックを設置、萩山駅の3番線にホーム隙間転落検知システムを設置します。

輸送の安全性向上は、駅施設およびトンネルの耐震補強、土砂崩壊を防止するため、2019年度は西武秩父線の吾野~西吾野間で法面改良を行います。連続立体交差事業は、新宿線の中井~野方間で地下化を、東村山駅付近で高架化工事が進展中です。

サービス向上は、駅空間のさらなる利便性や快適性などの向上、地域活性化などを目的に、ひばりヶ丘駅、所沢駅、多磨駅で進めます。このうち、ひばりヶ丘駅と所沢駅では、商業施設も整備します。

環境対策では、消費電力が少なくCO2排出量削減効果が期待できるLED照明を、駅や車両に導入を進めています。このうち、富士見台駅、所沢駅、拝島駅、是政駅など6駅の照明器具をLED化します。また、電車がブレーキをかけた時に発生する回生電力を、照明・空調・昇降機など駅設備の電源として用いる駅舎補助電源装置を2カ所に設置します。

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