京成の鉄道事業設備投資、6月に電線ケーブルヘッドの耐塩型へ交換完了

京成電鉄は2019年5月13日(月)に、総額227億円におよぶ2019年度鉄道事業整備投資計画を発表しました。昨年度の投資実績と比べ19パーセント増、金額にして36億円の増加です。

今年度の投資計画は、大きく分けて安全対策の強化、輸送力の増強、サービス向上の3項目が挙げられています。このうち、安全対策の強化は安定輸送対策、駅の安全対策の強化、耐震補強工事、法面補強工事、鉄道施設の更新・改良、連続立体交差事業を推進します。

安定輸送対策は、2018年10月に発生した塩害対策として実施しており、高圧配電線のケーブルヘッドを耐塩型に交換しています。この工事は6月までに全線で完了予定です。

駅の安全対策の強化としては、ホームドアの設置、ホーム内側部分に線状の突起を付けホームの内外がわかるようにした内方線付点状ブロックの施設、防犯カメラの増設を行うほか、2017年度から継続するホーム上の非常停止ボタンとC-ATS(列車自動停止装置)との連動化工事を2019年度に完了します。完成すると非常ボタンの作動時、接近する列車を自動的に停止させることができます。

連続立体交差事業は、葛飾区内の押上線四ツ木~青砥間で、仮下り線の工事を進めています。この事業が完成すると、平和橋通りなどの沿線11カ所の踏切が除却され、京成立石駅が高架化します。

サービス向上は、おもに駅施設のリニューアル工事を実施します。利用客の増加に対応すべく、空港第2ビル駅、成田空港駅を改修するほか、京成上野駅の地下通路、京成西船駅の駅舎の改修、八千代台駅のエレベーター増設、京成幕張本郷駅の待合室設置などを行います。鉄道車両に対しては、3000形のLED車内案内表示の4カ国に対応するほか、3400形と3000形にスタンションポールを増設し、快適性を向上させます。

関連記事

もっと、詳しく見る!

ニュースURL

関連ジャンルニュース

このニュースの関連ジャンルのニュースを紹介しています。