南海電鉄は、堺市の「南海本線連続立体交差事業」の進捗に伴い、2019年5月24日(金)の営業運転終了をもって現在の「諏訪ノ森駅西駅舎」を閉鎖し、翌5月25日(土)の始発列車から、隣接して建設中の仮駅舎に切り替えます。
諏訪ノ森駅は1907年に「北濱寺」として開業し、1919年に駅が移設され現在の西駅舎が建設されました。木造平屋建ての小規模な駅舎で、入口上方の明かり取り窓には、浜寺から淡路島にむかっての海岸の様子が描かれたステンドグラスが5枚はめこまれるなど、工夫が凝らされています。現存する木造駅舎の一つとして希少性は高く、1998年には浜寺公園駅駅舎とともに大手私鉄で初めて国の登録有形文化財として登録されました。
これまで約100年にわたり使用されてきた現在の駅舎は引退になりますが、今後、新駅舎の近くで来場者の集い・憩いの場などとして保存活用される計画となっています。