えちごトキめき鉄道は2019年5月23日(木)に、運賃の改定を実施すると発表しました。改定時期は2020年4月で、改定幅は普通運賃、通勤定期、通学定期を全体で30パーセント相当の値上げとなります。
同社は、北陸新幹線の開業に伴い、JR東日本とJR西日本から分離された信越本線と北陸本線の経営を引き継ぎ、2015年3月14日(土)に運行を開始した当時、運賃をJR並みに据え置き、急激な変化の緩和に努めてきました。定期外運賃は、高田~新井間10キロメートル区間を200円、糸魚川~直江津間38.8キロメートルの区間を670円に設定しています。これは、ほかの新幹線並行在来線転換第三セクター各社の平均運賃である10キロメートル272円、38.8キロメートル925円より低い水準です。
しかしながら、1日平均利用者数は2015年度の11,123人から、2018年度は11,005人に減少、開業から5年間は、収益38.1億円、費用43.3億円、損益マイナス5.2億とした当初計画の年平均に対し、実績と見込みは収益42.1億円、費用50.5億円、損益マイナス8.4億となり、計画よりマイナス3.2億の損益となったことから、今回、運賃を改定することになりました。
改定後の運賃は、高田~新井間10キロメートル区間を260円、糸魚川~直江津間38.8キロメートルを880円とし、それぞれ1.3倍の値上げとなります。