JR四国は2019年5月27日(月)、2020年春から土讃線高知~窪川間で運行予定の新たな「ものがたり列車」、「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」の車内デザインとプロモーション映像を公開しました。
インテリアデザインのコンセプトは、「文明開化ロマンティシズム」です。蒸気機関、ロケットエンジンデザインのダイナミズムを、新たな旅への高揚感のモチーフとし、明治期の装飾表現と融合させた「空」想ファンタジーデザインが採用されました。
窪川寄りの1号車「KUROFUNE」は、果て無き青空のもと、仲間達と新たな時代への「志」を語りながら大海をゆく蒸気船がモチーフです。文明開化期から萌芽する19世紀末芸術を想起させるデザインが採用されました。
座席数は28席で、土佐弁で「宴会」を表す「おきゃく」をイメージした対面の座席レイアウトです。出入り口側は、テーブルを囲みながら誰とでも交流できる「高知家の団らんシート」を12席配置、運転席側は3名以上で利用できる4名用席を4カ所配置しています。また、運転席後方には、沿線ガイドを行うガイドスタッフエリアを設け、ガイドの様子や列車先頭映像はライブカメラを用い、各車両へ転送する仕組みも設けています。
高知寄り2号車「SORAFUNE」は、大空のその先、大気圏を突き抜けた宇宙空間までにも繋がる未来への「夢」をコンセプトに、レトロSF小説で描かれる空想科学上の宇宙船をイメージしたデザインです。
座席数は19席で、角度の異なる座席の全体を、窓向きに配置する座席レイアウトを採用しています。これまでの「ものがたり列車」でも多かった1名または2名利用に対応したシートスタイルです。また、飲食物、土産等の車内販売を行うサービスカウンター、車いす席、多目的トイレ、女性専用トイレを備えています。
なお、各車両とも、可変式のテーブルと座席を採用し、座席レイアウトを窓向き、対面のどちらにも変更できます。チャーター便では、利用者の要望に合わせ、レイアウトを変更して楽しむことができます。