横浜シーサイドラインは2019年6月6日(木)、逆走事故を起こした事故車両の回路の一部が断線していたことを、明らかにしました。
断線が見つかった部分は、車両の運行全体を管理する「指令系」と、モーターを動かす「駆動系」を、つなぐ配線の一部です。この配線が断線した状態で車両を発進させようとすると、正しい信号が指令系から駆動系に伝わらず、モーターが進行方向を誤認し逆走するとのことです。
断線した場合、通常は非常ブレーキが掛かる仕組みですが、今回の断線箇所では、ブレーキが作動ないシステム上の不備も見つかりました。
同社や運輸安全委員会では、事故調査を進めています。これまでの調査では、事故を起こした編成の5両すべてのモーターが、本来とは逆方向に動いたものの、前照灯や扉の開閉は、正常通り、作動したことが判明しています。
問題の回路は、事故車両が新車として導入された6年前から使用されており、事故の3日前に電気を通す点検を行いましたが、異常は見つかりませんでした。ただし、目視による確認は行っていなかった模様です。
同社と運輸安全委員会では、断線は事故前からあったものか、それとも事故の衝撃で起きたものなのかなど、さらに調査を続ける方針です。