JR九州、メーカーと共同で鉄道信号設備のCBM化に向けた技術開発へ

ニュース画像:電気転てつ機 - 「JR九州、メーカーと共同で鉄道信号設備のCBM化に向けた技術開発へ」
電気転てつ機

©JR九州

JR九州は2019年6月24日(月)、ともに信号システムなど保安設備やホームドアなどの安全装置の製造を行う日本信号と京三製作所と共同で、鉄道信号設備のCBM(Condition Based Maintenance)化に向けた技術や手段の開発を進めています。

CBMとは、日本語で「状態基準保全」を意味し、設備の状態に応じ、必要と判断された時にのみ実施する保全のことを指します。

JR九州は、2017年4月に電気転てつ機や軌道回路装置の状態を緻密に把握できる定常状態監視システムを導入しました。今回の共同開発は、定常状態監視システムのほか、過去の保全検査や設備故障時に得られた様々なデータを分析し、設備の故障や劣化時期の予測、設備修繕の意思決定支援を行うモデルの構築を目指すものです。

実施内容のテーマは、「設備故障を予測した的確な修繕」と「設備の劣化を予測した取替計画の提案」の2つです。このうち、「設備故障を予測した的確な修繕」は、定常状態監視システムから得られた電気転てつ機や軌道回路装置の動作データに基づき、設備の故障時期を予測し、効果的な設備修繕を行うものです。

「設備の劣化を予測した取替計画の提案」は、定常状態監視システムを活用し、設備の劣化時期の予測を行い、効率的な設備の取替計画を支援する事により更なるコスト削減を目指すものです。

開発期間は、どちらのテーマも2年程度の予定です。

もっと、詳しく見る!

ニュースURL

関連ジャンルニュース

このニュースの関連ジャンルのニュースを紹介しています。