ゼンリンとJR九州、みちびき活用ドローン実験 空域の有効活用に可能性

ニュース画像:実施概要 - 「ゼンリンとJR九州、みちびき活用ドローン実験 空域の有効活用に可能性」
実施概要

©JR九州

JR九州は2019年6月28日(金)、ゼンリンが主導する準天頂衛星システム「みちびき」を利用し、空のインフラ構築に向けたドローンによる効率的な空域利用の実証実験に参画、実証実験の結果を公表しました。参加社は、空のインフラ構築に向け、従来のGPSより空域の有効活用の可能性を見出すことに成功したと結論を導いています。

内閣府がみちびきを活用した実証実験を公募、その1つにゼンリンの実証実験が選定され、実施されました。実験では、豊肥本線の立野駅付近の鉄道線路の上空を 「空の道」と見立て、ドローンを飛行させました。

誤差が数メートル(m)と言われるGPSを活用した飛行は、機体同士や障害物との衝突リスクがあり、高精度な位置測位の可能性が模索されています。実験は、測量点群を基に作成した高精度3次元地図を正解データとし、「みちびき」とGPSの信号に基づくドローンを使い、飛行ログと正解データを比較検証し、誤差数値が算出されました。

実験の結果、飛行ログの平均誤差は、「みちびき」が0.41m、GPSが0.44mで、誤差・安定性に差がありませんでした。実際の飛行の最大誤差は、一部の例外の除き、「みちびき」が2.4m、GPSが3mでした。これにより、「みちびき」は誤差が小さく、正確かつ安定して飛行していたことが確認されています。

鉄道分野ではドローンを災害時の情報収集、インフラの保守点検で活用すると取り組みが、JR各社や大手私鉄と通信事業者との共同で、各地で行われています。

関連記事

もっと、詳しく見る!

ニュースURL

関連ジャンルニュース

このニュースの関連ジャンルのニュースを紹介しています。