全国の鉄道事業者は2019年7月2日(火)、一斉に国土交通大臣に対し、鉄道運賃・料金の変更認可を申請しました。
今回の変更は、10月1日(火)、消費税が現行の8パーセント(%)から10%に変更されることに伴う措置で、JR北海道を除くJR旅客5社、大手私鉄、中小私鉄などが、同日に申請を行いました。
大手私鉄の一員である京王電鉄と京浜急行電鉄も、同日の運賃の改定を予定していますが、この2社は、一部区間に適用していた加算運賃の改定もあわせて行います。加算運賃は、新線建設に伴う費用の一部を利用者に負担してもらうため、設定していたものです。
京王電鉄では、相模原線の京王多摩川~橋本間の建設に伴い、加算運賃を適用していました。金額は20円から60円でしたが、10月1日(火)以降は、橋本~京王稲田堤、京王多摩川間と、橋本から京王多摩川以遠の各駅までの間を利用した場合に限り、20円の加算となります。これらの措置により、橋本~新宿、渋谷間の普通運賃は、ICカード利用・きっぷ購入ともに420円でしたが、10月1日(火)以降、ICカード利用が387円、きっぷ購入が390円に値下がりします。
京浜急行電鉄は、空港線穴守稲荷~羽田空港国内線ターミナル間の建設に伴い、加算運賃を設定していました。同線の天空橋~羽田空港国内線ターミナル駅間と他の区間をまたがって乗車する場合、普通運賃で170円が加算されていましたが、10月1日(火)以降は、加算額が50円と値下がりします。