日本統治時代の台湾鉄道工場「台北機廠」、7月から一般公開実施中 博物館計画も進行

ニュース画像:台北機廠の客車庫 - 「日本統治時代の台湾鉄道工場「台北機廠」、7月から一般公開実施中 博物館計画も進行」
台北機廠の客車庫

©中華民國文化部

日本統治時代の1935年に建設された台湾・台北市の鉄道工場「台北機廠」は、7月から一部施設の一般公開のツアーを行っています。

「台北機廠」は、2013年に工場機能が移転され、現在は使用されていませんが、歴史的な文化遺産として保存しようという機運が高まり、2013年一部が台北市の有形文化財に、2015年には全体が国定古跡に指定されました。

現在、公開されている施設は、組み立て工場や1889年製の設備を残す鍛冶工場、工員たちが汗を流した大浴場、「英国の貴婦人」と呼ばれて親しまれたEMU100型電車などです。ガイドツアーの形式で、公開されており、34年間同工場に勤務した元工員が、工場内を案内しています。このツアーが行われるのは、毎週水曜日と土曜日で、参加申請するには、10人以上40人以下の団体として、申し込むことが必要です。

なお、2016年には、「台北機廠」の遺構の再活用を目指し、交通部と台湾鉄路管理局、文化部の協力の下、国家レベルの鉄道博物館として整備を進めることが決まりました。約10年かけて、古い設備の修復作業がエリアをわけて順次進めれています。その過程で、世界的な鉄道に関する文物を、鉄道博物館に収蔵することが決まり、日本からは583系特急型電車が寄贈されることになっています。

583系は、世界初の寝台電車として評価されたもので、2017年8月1日(火)にJR東日本と、台湾側との間に車両譲渡合意確認書交換式が行われています。対象となる583系は、2017年4月まで秋田車両センターに所属し、晩年は臨時列車用として使用されていた車両です。

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