川崎重工業、鉄道車両用無線振動センサを開発

ニュース画像:無線振動センサ - 「川崎重工業、鉄道車両用無線振動センサを開発」
無線振動センサ

©川崎重工業

川崎重工は2019年12月3日(火)、新たに鉄道車両用無線振動センサを開発したと公表しました。

川崎重工ではこれまで、鉄道車両に有線式振動センサを搭載することで、台車や軌道の健全性監視、メンテナンスの効率化に向けた鉄道車両のモニタリングに取り組んできました。振動センサの無線化が実現することで、有線センサで必要であった艤装配線が大幅に簡略化され、設計作業、配線作業、配線によるノイズや断線等のトラブルの削減が見込まれます。

また、無線化によりセンサの追加搭載が容易となることから、運行中の車両に対するモニタリング機能の追加がより容易に実現できるようになります。

川崎重工は、2015年に無線式の温度センサを実用化した実績があり、このノウハウを応用することで、振動センサの無線化を実現しました。開発過程においては、通信時の消費電力低減や低消費電力部品の採用などを行い、約4年間の電池寿命を実現しています。

同社は、今後も鉄道車両と共にICT/IoT技術を駆使したシステム製品を国内外に提供し、安全・安心のより一層の向上に貢献していく方針です。

■無線式振動センサの概要
測定項目:加速度,温度
無線方式:BLE 4.2(Blue Tooth Low-Energy)
電源:一次電池
寿命:約4年(実稼働時)
出力:100Hz(ローデータ)/1kHz(周波数成分)

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