公衆網から自営網に無線ネットワークを切替える技術の実証実験に成功

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実証実験のイメージ

©JR東日本

JR東日本と情報通信研究機構、鉄道総合技術研究所は2020年4月16日(木)、公衆網から自営網に、スムーズに無線ネットワークを切替える基盤技術の実証実験に成功したと発表しました。

この基盤技術は情報通信研究機構が開発したもので、自営網事業者と公衆網事業者間で加入者情報を共有する必要がなく、公衆網などの一般的なネットワーク回線を経由して自営網に事前に一度アクセスしておくことで、接続切替えに要する時間を大幅に短縮できます。

実証実験は、JR東日本烏山線に、ミリ波帯を用いた自営のリニアスポットセルを構築、列車に設置した端末を用いて実施しました。その結果、従来は4分以上掛かっていた公衆網から自営網への接続切替時間が、平均5秒以下、最大でも10秒程度に短縮できることを実証しました。

さらに、地上複数地点の動画をリニアスポットセル通過中の車上端末に同時に伝送し、公衆網接続時と比べて低遅延で動画伝送できることを確認しました。

この技術の実用化により、今後普及が期待されるローカル5Gのようなエリア限定の自営サービスの安定提供が可能となります。

なお、実証実験に伴う成果の一部については、2020年4月23日(木)にオンラインで開催される電子情報通信学会無線通信システム研究会で発表される予定です。

期日: 2020/04/23

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