JR東海は2020年6月1日(月)から、土砂災害の危険性から列車の運行を守る取り組みとして、「土壌雨量」を用いた運転規制を導入します。
新たな運転規制は、気象庁が土砂災害警戒情報に用いるモデルを活用して算出するもので、これまで使用されてきた、長雨による災害を評価する指標「連続雨量」の代わりに導入されます。
具体的な「時雨量」と「土壌雨量」の運転区間ごとの規制値は、地形や過去の災害履歴など、JR東海のデータに照らして設定し、運転規制をより的確に行うことができるようになります。
また、「土壌雨量」の指標とあわせ、「土石流発生危険度評価システム」を用いた運転規制も新たに導入されます。これは、線路から離れた場所を発生源とする大規模な土石流が想定される渓流を対象にレーダ雨量を用い、渓流ごとの危険度をリアルタイムに評価するシステムで、鉄道の運転規制に導入するのは国内初となります。