鉄道総合技術研究所は2020年5月18日(月)、プレストレストコンクリート(PC)桁に生じるひび割れと、その位置を早期に検知するシステムを開発したと発表しました。
システムは、PC桁下面に塗布した導電性塗料の破断を検知し、ひび割れを確認できます。塗料の破断は、電気回路の抵抗値の変化により検知でき、抵抗値はインターネットを介して遠隔地でも確認できます。
検知システムは、在来線の実構造物で試験運用が行われており、2016年12月に設置されてから3年以上が経過していますが、これまで装置の故障もなく、電池交換以外のメンテナンスも行わず稼働しています。
鉄道総研はこのシステムにより、目視による確認が困難なPC桁下面のひび割れの幅とその位置を早期に検知できるようになり、より効果的な補修・補強工法の選定や補修スケジュール策定が可能となるとしています。