東京メトロは2020年6月6日(土)、新駅「虎ノ門ヒルズ駅」開業を記念し、日比谷線56年の歩みをまとめました。東京が都市として大きく変わりつつある時代に、開業まで至る背景や過程を紹介しています。
日比谷線は、関東大震災後の1925年、震災後の復興計画に合わせて計画されていた地下鉄5路線の1つでしたが、戦争の影響でしばらく実現せず、戦後の1957年に都市計画第2号線として改めて計画が策定されました。
日比谷線は、開通前から他社線との相互直通運転が計画され、「剛体架線」という新たなパンタグラフの設備を日本で初めて導入しています。また、乗り入れ区間、運転士の取り扱いなど一つひとつ課題を解決し、相互直通運転が実現しました。1961年に部分開業、1964年に全線開通を果たしています。
今回開業した「虎ノ門ヒルズ駅」は、1964年の日比谷線全線開通以来、56年ぶりとなる新駅で、開業後も周辺再開発ビルとの接続に向けて引き続き工事を続けます。周辺再開発ビルとの接続は2023年を予定しており、地下2階を改札階とし周辺再開発ビルで整備される駅広場とつながります。