JR西日本は2020年7月22日(水)、社員研修センターの新しい安全教育設備として、「在来線総合実習室」と「安全体感棟」を開設しました。
在来線総合実習室は、実物の車両を模擬し、運転士・車掌シミュレータを備えた施設で、運転士、車掌、運輸指令員の養成研修で活用されます。シミュレータは、運転台とパンタグラフ・床下機器などが連動し、模擬故障を発生させることができます。事故障対応訓練や異常時処置訓練が可能で、訓練パターン数は従来の167種類から220種類に増えています。
安全体感棟は、「触車」、「感電」、「墜落」の重大労災の防止に向け、体感を通じて自らできる対策は何かを学び、考える施設です。全社員対象の安全考動研修、養成研修で活用されます。VRを用いた労働災害の模擬体感、墜落衝撃体感などが可能なほか、鉄道システムを支える各分野について学ぶ設備も併設されています。