北陸新幹線の金沢〜敦賀区間で、最も南側に位置する深山トンネルが2020年8月3日(月)、貫通しました。今回の掘削工事で、金沢〜敦賀間に設けられるトンネル全12本の掘削が完了しました。
深山トンネルは福井県敦賀市にあり、全長は768メートルです。2019年1月に着工しましたが、2月に掘削土から国の環境基準を超えるヒ素が検出され、その対応のため工事が約4カ月にわたり中断しました。さらに地盤が予想以上にもろく、再開後の掘削も難航し、工期は想定より7カ月ほど遅れていました。
北陸新幹線は1997年に東京〜長野間が「長野新幹線」として部分開業し、2015年に長野〜金沢間まで延伸しています。金沢〜敦賀区間は2023年春開業を目指しており、全12本のトンネル貫通を受け、区間全体の工事が加速するとみられます。