JR東海は2020年8月17日(月)から、山梨リニア実験線で走行試験を再開します。既存の超電導リニアL0系に変更を加え、先頭車両1両、中間車両1両の改良型試験車が完成したことを受け、走行試験を実施します。
試験車は、営業車両の仕様策定に向け、改良が施されています。先頭形状が最適化され、凹凸を際立たせつつ、丸みを帯びた先端部となっています。これにより、先頭部の空気抵抗は約13%低下し、消費電力や車外の騒音が低減します。
L0系は前照灯・前方視認用カメラが最先端に設けられていましたが、この位置を上部に変更し、前方の視認性を向上させました。さらに、営業車両の仕様となる誘導集電方式を全面的に採用し、従来のガスタービン発電装置は廃止されています。
この改良型試験車の投入に向け、2019年10月29日(火)から2020年5月末までの予定で走行試験が休止されていました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、JR東海は2020年5月以降も当面の間、休止期間を延長すると発表していました。