JR四国は2020年8月11日(火)、牟岐線の阿波海南〜海部間の鉄道事業廃止届を提出しました。鉄道事業法に基づく国土交通省への届出手続きです。この区間は、阿佐海岸鉄道へ譲渡し、デュアル・モード・ビークル(DMV)が導入されます。廃止届と別に、阿佐海岸鉄道がDMVによる鉄道事業許可を同日付で申請しています。
阿佐海岸鉄道は、甲浦〜海部間の8.5キロメートル(km)に加え、JR四国から譲渡される海部〜阿波海南間の1.5km、計10kmで線路も道路も走れるDMVを導入する計画です。これに合わせ、牟岐〜海部駅間で施設工事が始まっています。
この工事に伴い、7月18日(土)から2021年1月31日(日)までの予定で、牟岐駅~海部駅間はバスでの代行輸送が実施されています。
なお、JR四国の対象区間廃止については2021年8月31日(火)を予定していますが、四国運輸局が関係者へ意見を聴取し、繰り上げを認めた場合は廃止時期が早まる予定です。