2020年の鉄道を振り返る 静かに幕を下ろした引退車両たち

ニュース画像:JR東日本251系電車(ちゃぽんさん撮影) - 「2020年の鉄道を振り返る 静かに幕を下ろした引退車両たち」
JR東日本251系電車(ちゃぽんさん撮影)

©ちゃぽんさん

まもなく2020年が終わろうとしています。今年は「新型コロナウイルス」感染症に翻弄され、鉄道業界も大きな影響を受けています。本来なら引退を迎える車両は、「さよなら運転」などのイベントで有終の美を飾るはずでした。しかし、移動の自粛や密を避けるため大々的な告知がされることもなく、引退車両はひっそりと姿を消すこととなりました。

そんな、2020年に幕を下ろした形式をピックアップして紹介します。

■JR東日本251系電車「スーパービュー踊り子」

1990年4月に運行を開始した車両です。「乗ったらそこは伊豆」をコンセプトに伊豆の海をゆったり眺められる大きな窓が特徴です。車内は開放感があり、運転席後部の展望席やキッズルームが設置され、家族連れにも人気の車両でした。デビューから30年、老朽化に伴い、E261系電車「サフィール踊り子」との世代交代で2020年3月13日(金)、春のダイヤ改正とともに姿を消しました。

■営団03系電車(東京メトロ)

ニュース画像 1枚目:営団03系電車 (Kazoo8021さん撮影)
営団03系電車 (Kazoo8021さん撮影)

©Kazoo8021さん

営団(現、東京メトロ)日比谷線の車両として1988年7月にデビューした通勤形電車です。日比谷線の輸送力増強のために導入されました。しかし2017年に4扉車両の東京メトロ13000系電車がデビューし、ホームドアを設置するため、3扉車両と5扉車両が混在していた03系の置き換えが徐々に進み、2020年2月28日(金)、営業運転を終了しました。車両は、熊本電気鉄道、北陸鉄道、長野電鉄などに譲渡され、各地で第二の人生を送っています。

■近鉄2680系電車「鮮魚列車」

ニュース画像 2枚目:近鉄2680系 鮮魚列車(Yoshi@LC5820さん撮影)
近鉄2680系 鮮魚列車(Yoshi@LC5820さん撮影)

©Yoshi@LC5820さん

「鮮魚列車」は1963年から運行を開始した団体専用列車です。三重県の伊勢湾で採れた新鮮な魚介類を都市部へ輸送するための列車として運行が始まりました。2680系は2001年に3代目「鮮魚列車」としてデビューしました。しかし、トラック輸送などで利用客が減少し、2020年3月13日(金)に運転を終了しました。同時に、60年近い貸切の行商専用列車としての歴史にも幕を閉じました。なお3月16日(月)から、一般車に鮮魚専用車両を1両増結する形の、ラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」が導入されています。

■E3系新幹線電車「現美新幹線」R19編成

ニュース画像 3枚目:E3系 R19編成 現美新幹線(はまかいじさん撮影)
E3系 R19編成 現美新幹線(はまかいじさん撮影)

©はまかいじさん

「現美新幹線」は2016年4月29日(金)に、JR東日本新潟支社の「のってたのしい列車」として、上越新幹線の越後湯沢〜新潟間で運行を開始しました。「世界最速の芸術鑑賞」をコンセプトに、現代アート作品を楽しみながら移動する新幹線です。写真家の蜷川実花(にながわみか)さんが黒を基調に、日本三大花火のひとつ、新潟県の「長岡の花火」をテーマにデザインしたスタイリッシュな車体です。しかし、製造から20年近く経ち、過酷な雪国を走り続けてきた車両も2020年12月20日(日)をもって引退となりました。

2020年はこのような状況下で、大手を振って「さよなら」できなかった鉄道ファンの方も多いと思います。しかし、引退する車両があれば世代交代し、新たな車両がデビューします。また、地方へ譲渡された車両もあります。2021年は「おつかれさま」を直接伝えられる日が早く来ることを心から願います。

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