JR東日本は2021年2月1日(月)から、東北新幹線で「新幹線オフィス」の実証実験を開始します。この実証実験では、 快適で効率的なリモートワークを実現するためのさまざまな企業のツールを体験できます。
同社は、移動中の車内でも快適に仕事ができる新幹線オフィスの検討を進め、新たな働き方の実現を目指します。実証実験を行う列車では、ウェブ会議や携帯電話などでも通話が可能な「リモートワーク推奨車両」を設定します。
さらに、「リモートワーク推奨車両」で快適に作業を行うため、あわせて4社の企業が提供するツールを体験できます。
KDDIは、JR東日本と共同で進めている「空間自在プロジェクト」の一環として実証実験に参加します。個別のWi-Fiルーターで、auの高速・高品質なLTE回線を無料で利用でき、より快適な通信環境でリモートワークができます。
アイウエアブランド「JINS」のグループ企業Think Labは、限られた時間でより効率的にリモートワークを行うためのメガネ型ウェアラブルデバイス 「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を提供します。「JINS MEME」は、点式眼電位センサー・加速度センサー・ジャイロセンサ ーで、まばたきや視線移動をキャッチし、集中状態を専用のアプリケーションで可視化し測定します。
ヤマハは、周囲への会話漏れを軽減し、より安心できる環境下で、リモートワークを行うことができるスピーチプライバシーシステム 「VSP-2」を提供します。会話内容が第3者に聞かれる「漏洩」と、周囲の会話が作業の妨げになる「侵害」を防ぐことで、プライバシーを守 り、安心して会話・仕事ができます。
富士フイルムは、座席やテーブル、レンタル機器などの除菌に使用できる、アルコール除菌シート 「Hydro Ag+クロス(アルコール 60%)」を提供します。
なお、提供するツールの貸出台数には限りがあります。また、列車によっては利用できない場合があります。
この実証実験で得られた結果は、今後の新幹線オフィスの検討に生かされます。