京急本線の踏切事故、原因は信号機の見えづらさで運転士の認識遅れ

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事故当日の視認状況

©運輸安全委員会

運輸安全委員会は2021年2月18日(木)、横浜市の京急本線で発生した2019年9月5日(木)の踏切での列車脱線事故の報告書を公表しました。停止信号を現示する特殊信号発光機が架線の電柱等によって確認しづらく、運転士が気づくのが遅くなった可能性が指摘されています。

この事故は、京急本線の神奈川新町〜仲木戸間の踏切で、走行中の列車とトラックが衝突し、京急1000形「1137」編成が脱線したものです。列車は1両目から3両目が脱線し、車体及び機器の一部が損傷し、トラックは大破・炎上しました。列車の乗客75名(うち重傷者15名)と運転士・車掌が負傷、トラック運転手が死亡する大事故でした。

運輸安全委員会は、この事故の原因の1つとして、常用・非常ブレーキの使い分けを、速度・距離など状況を考慮し運転士の判断に委ねていたことに起因した可能性が考えられるとしています。

運輸安全委員会の調査を受け、京急電鉄は、安全性を向上するため信号機の設置ルールを見直し、当該踏切道に対する信号機を増設したことを公表しました。また、踏切道の支障を知らせる信号機を視認した際は、ただちに非常ブレーキ操作を行うことを正式な取り扱いとすることとしました。

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