JR各社や大手私鉄などで2021年3月13日(土)、春のダイヤ改正が予定されています。車両の動きでは国鉄型車両の引退が注目され、特に国鉄185系電車の定期運用終了は大きな話題となっています。
185系電車は1981年に運行開始した国鉄の特急形車両です。運用当初は上越新幹線の大宮駅暫定開業時に、上野〜大宮間で「新幹線リレー号」(新幹線連絡専用列車)としても運行されました。当時置き換え予定の165系に合わせ、耐寒耐雪対策が施された車両は、特急の「谷川」、「白根」、「あかぎ」や急行の「ゆけむり」、「草津」、「軽井沢」など雪の多い上信越方面向けのさまざまな列車としても活躍しました。
その後、主に伊豆方面への観光客向け特急「踊り子」や「湘南ライナー」として運行されてきましたが、運用開始から40年、「踊り子」は3月13日(土)からは中央線で活躍したJR東日本E257系に統一され、185系は引退します。
また、日本海側では五能線、男鹿線から国鉄キハ40・48形気動車が、JR東日本GV-E400系、GV-E801系へそれぞれ置き換えられ、引退を迎えます。JR東日本でのキハ40形の運用は、2020年に新潟支社管内での運用を終了し、現在は秋田地区のみとなっています。
JR西日本七尾線では、国鉄415系電車の800番代、国鉄413系電車が、521系との置き換えにより引退します。このうち、413系3両が3月にえちごトキめき鉄道へ入籍、5月以降に観光列車として新たな1歩を踏み出します。きのくに線では、国鉄105系電車が227系と置き換えられるなど、各地で鉄道ファンに惜しまれながら、往年の車両たちが最期を迎えます。