2021年のゴールデンウィーク、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で東京、大阪、兵庫、京都の4府県には緊急事態宣言が発出、昨年同様に自粛が続いています。観光地施設も臨時休業するなど外出もままなりません。鉄道関連施設にも影響が出ており、なかなか楽しむことが難しいこの時世。そこで、今後思い切り鉄道を楽しめるよう、たっぷり時間のあるこの連休に行きたい施設の予習をしてみるのはいかがですか?
今から5年前の2016年(平成28年)4月29日、京都市下京区に「京都鉄道博物館」がオープンがした日ということで、京都鉄道博物館にスポットを当てて紹介したいと思います。
JR西日本の京都鉄道博物館は、2015年に閉館した梅小路蒸気機関車館を拡張、専用検修庫(第2検修庫)を新設し構内一部には車両基地「梅小路運転区」を有する日本最大の鉄道博物館です。また、最寄駅となる嵯峨野線「梅小路京都西」駅が2019年3月16日に開業しています。
館内には蒸気機関車から新幹線まで、貴重な展示車両が53両展示されています。圧巻の扇形車庫に配置されたSLをはじめ0系新幹線電車の第1号車や、100系新幹線電車、JR貨物から引退したDD51ディーゼル機関車など、歴史的に価値のある貴重な車両を数多く展示しています。
また、本館2階の連絡デッキからは、眼下に扇形車庫と蒸気機関車群を望むことができます。梅小路運転区内に新設されたSL第2検修庫では、実際の蒸気機関車の検査修繕作業を見学することができます。バラバラに分解された貴重なSLの姿を見られるチャンスもあります。
おすすめは、本館3階の南側にあるスカイテラスです。ここでは、ミュージアム内のSLはもちろん、すぐ目の前にJR京都線や東海道新幹線など多くの走行車両を見ることができます。また、眺めが良く京都の景観も一望することができます。
京都鉄道博物館は、緊急事態宣言発出による休業要請を受け、2021年4月25日(日)~5月11日(火)まで臨時休館しています。この間にしっかり見学スケジュールを立てて次回訪れる際にはより楽しむことができたらいいですね。