JR東、2020年度決算 5,779億円の最大赤字

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JR東日本は2020年4月28日(水)、2020年度期末決算を発表しました。前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症が大きく影響し、連結で5,779億円の赤字と期末決算として単体・連結ともに初めて営業損失・経常損失・当期純損失を計上しました。

単体決算では、営業収益が1兆1,841億円で前年比57.5パーセント(%)、うち運輸収入は9,543億円で前年比53.2%、純利益は5,066億円の赤字となりました。連結決算は、営業収益が1兆7,645億円で前年比59.9%、純利益が5,779億円の赤字です。

運輸事業は、新型コロナウイルスの影響を受けて、鉄道事業やバス事業が大幅な減収となったことなどにより2期連続の減収となりました。また、流通・サービス業、不動産・ホテル事業・情報処理業についても同様に、駅構内店舗や広告代理業、駅ビル、ホテル業、クレジットカ ード事業が大幅に減収し、減収減益となりました。

また、同社では変革のスピードアップのための投資計画を公表。設備投資額は、連結では2020年度実績比約180億円減の6,740億円、単体では2020年度実績比約160億円増の5,510億円を計画しています。輸送サービスでは安全の確保を前提にコストダウンに努め、生活サービスでは「カワサキデルタJR川崎タワー」など収益力向上に資する成長投資を積極的に実施します。

不動産事業の強化に向け、不動産アセットマネジメント事業を行う「JR東日本不動産投資顧問株式会社」を4月28日(水)付けで設立。このファンドへ同社グループが所有するビルや物件を売却し、獲得した資金を再投資する「回転型ビジネスモデル」を構築します。

今後、コストダウンや積極的な投資を実施しながら今期の黒字転換を目標に、同グループのさらなる成長を目指します。

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