幻となった延伸計画、「小湊鐵道」創立から1世紀 里おこしで逆開発

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小湊鐵道「沿革」より

©小湊鐵道

104年前(1917年/大正6年)の5月19日、現在の千葉市中央区に小湊鐵道が誕生しました。

小湊鉄道線は、市原市の五井駅から房総半島のほぼ中央・大多喜町の上総中野駅まで伸びる全長39.1km(キロメートル)の路線です。当時沿線で栄えていた鶴舞を通り、日蓮宗の大本山「誕生寺」のある小湊を繋ぎ、東京からの多くの参拝客を見込み、1913年に五井から鶴舞経由で小湊までの鉄道敷設免許が認可されました。

ここで、ふと疑問に思いませんか?社名に「小湊」とつくのになぜ今もなお、鴨川市の小湊まで、路線はつながっていないのでしょうか。

会社発足後の1924年に小湊鉄道線の起工式が行われ、1925年に五井〜里見駅が、翌年の1926年に月崎まで延伸し、1928年には上総中野まで開通しました。同社は延伸のための工事計画を進めますが、昭和初期の金融恐慌の影響による資金不足や地形による工事の難しさに直面、さらには1929年に国鉄の外房線が小湊を経由して鴨川まで延伸し、計画は中断。ついに1936年11月、鉄道敷設免許が取り消しとなり、小湊までの延伸は幻のものとなりました。

小湊まではつながらなかった「小湊鐵道」ですが、39.1kmの沿線の里山環境との融和を図る駅や鐵道そのもののあり方、そこに暮らす多くの方々との協働による逆開発・里おこし活動から地域を愛する想いが伝わります。

ニュース画像 1枚目:DB4形ディーゼル機関車が牽引する「里山トロッコ」(Tsurugi2999さん撮影)
DB4形ディーゼル機関車が牽引する「里山トロッコ」(Tsurugi2999さん撮影)

©Tsurugi2999さん

小湊鐵道の車両もそんな「里山」に相応しくどこか懐かしい形式が走っています。DB4形ディーゼル機関車が牽引する「里山トロッコ」やキハ200形気動車、また、2020年にJR東日本只見線から譲渡されたキハ40形気動車が「さと山」としてデビューしています。

ニュース画像 2枚目:キハ200形気動車と元只見線キハ40形気動車(もりもりさん撮影)
キハ200形気動車と元只見線キハ40形気動車(もりもりさん撮影)

©もりもりさん

発足から1世紀、「SATOYAMAは懐かしい未来です」の逆開発・里おこしコンセプトを掲げる「小湊鐵道」、そのタイムスリップしたような感覚を味わいに訪れてみませんか?

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