16年前の2005年(平成17年)5月21日、東京都交通局10-300形電車が都営地下鉄新宿線でデビューしました。形式名は「いちまんさんびゃくがた」と読みます。
1978年の新宿線開業に合わせ運用されてきた10-000形「いちまんがた」の後継として2021年までに10両編成20編成・8両編成8編成の計28編成264両が製造されました。
1次車となる車両は、JR東日本E231系電車で採用された設計技術をベースにしたステンレス製車両です。現在主流のシングルアーム式パンタグラフやボルスター(枕梁)を省き軽量化したボルスタレス台車を採用しています。
2010年6月以前は全編成8両編成。これ以降、4編成に2次車となる新車2両を組み込み、10両化しています。
2013年以降に追加増備された3次車は、混雑緩和とさらなる輸送力増強のため、JR東日本のE233系2000番台をベースに製造されたマイナーチェンジ車で、基本的な仕様は10-300形1次車と機器の互換性が考慮されています。
その後、大きな機器更新はせず、車内の案内・広告用画面や防犯カメラ、空気清浄機能等の設備を向上、ドアにラインカラーの帯を施し、ドアの開閉状態を分かりやすくした4次車、5次車が2017年まで製造されました。
デビューから16年、今日も元気に新宿線で活躍しています。