2021年5月24日(月)16時23分頃、堺市堺区の南海高野線 三国ヶ丘1号踏切において、踏切の遮断機が上昇した状態で列車が通過する事象がありました。
踏切通過列車の運転士が三国ヶ丘1号踏切を通過する際、一旦下がった遮断棒が上昇、自動車が同踏切道を横断していることに気付き、直ちに非常ブレーキを操作するとともに警笛を鳴らしたものの、当該列車は同踏切を約60メートル(m)通過して停止しました。自動車と列車の接触はありませんでした。また、踏切の通行者や、列車の乗客に怪我はありませんでした。
この後、高野線では、踏切が正常に動作することを確認できるまでは、踏切で列車を一旦停止させ、安全を確認した後に通過させていましたが、18時3分から正常に動作することが確認できたため通常運転が再開されています。
原因について南海電鉄は、列車が在線することを検知する軌道回路の部品を交換している際に、その設定に誤りがあり、列車が在線していない状態を示したことから、当該列車が接近しているにもかかわらず、踏切の遮断棒が上昇したと説明しています。