京都市交通局(京都市営地下鉄)は、2022年春頃に運行を予定している烏丸線の新型車両(20系)の外観デザインの「京都市交通局章」と内装デザインの「車号・事業者標記銘板(車両銘板)」を公開しました。新型車両は、車体外観や内装に、京都の伝統産業の素材や技法を活用した、粋なデザインを採用。今回公開した局章と車両銘板は第1弾で、今後2回に分けてその活用事例が紹介されます。
京都市交通局章は、1号車と6号車車体に2個ずつ設置します。素材はアルミで1枚金属板を鎚で立体的なものや浮彫状に装飾を打ち出す金属工芸の「鎚起(ついき)」の技法を活用、局章に凹凸状の鎚目模様が入ります。また、新型車両のラインカラーである緑色(エメラルドグリーン)に着色しています。
車号・事業者標記銘板は、1号車と6号車車内の客室と運転室の仕切壁に各2個ずつ設置します。材 質は鉄をベースに小さな金鎚で純 金銀をはめ込む「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を使用しています。また、標記銘板の四隅には、有職文様で縁起が良いとされている「幸菱(さいわいびし)」が施されています。
7月下旬には1編成が竹田車両基地に搬入され、今後各機器の調整・機能検査、試験運転等が実施されます。 新型車両は、2025年度にかけて6両編成を9編成、54両が納入される予定です。