烏丸線の新型車両、京らしい艶やかなネジ隠しと吊手 車内装飾公開第2弾

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車内装備品のネジ隠しとして活用する「釘隠し}

©京都市交通局

京都市交通局(京都市営地下鉄)は、2022年春頃に運行を予定している烏丸線の新型車両(20系)の内装デザイン「釘隠し」と「吊手(つり革)」を公開しました。新型車両の車体外観や内装には、京都の伝統産業の素材や技法を活用します。「釘隠し」と「吊手」の公開は、局章と車両銘板に続く第2弾です。

寺院などの伝統的な建築の装飾に用いられる「釘隠し」は、金属工芸の鏨(たがね)による打ち出しや彫り技法で製作、車内装備品のネジ隠しとして活用します。中間車両の2号車、3号車、4号車、5号車の車内連結部通路の壁に1編成当たり計8個設置されます。

材質は銅で、編成毎にテーマを定めて、車両毎に異なる4種のデザインを採用。1編成目のデザインは、「京の花」と「京の木」のテーマの中から季節ごとに「サトザクラ(春)」「シダレヤナギ(夏)」「タカオカエデ(秋)」「ツバキ(冬)」を選定しました。

ニュース画像 1枚目:「北山丸太」で製作、鞘には「京くみひも」を巻き付けた吊手
「北山丸太」で製作、鞘には「京くみひも」を巻き付けた吊手

©京都市交通局

中間車両の車内の「吊手」は、通常はプラスチック製である鞘(さや)を「北山丸太」で製作、吊手の鞘には、帯締めや羽織紐などの和装に用いられる「京くみひも」を巻き付けた飾り付けを施しています。鞘には、「北山丸太」と「京都市交通局章」の焼印を入れ、「京くみひも」は、シンプルで馴染みのある組み方を選定。「襲(かさね)の色目」と呼ばれる平安時代以降の公家社会に使用された衣服を重ねて着た時の色の取り合わせを参考に、季節ごとに4種類のデザインで製作されています。

  • ニュース画像:車内装備品のネジ隠しとして活用する「釘隠し}

    車内装備品のネジ隠しとして活用する「釘隠し}

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  • ニュース画像:「北山丸太」で製作、鞘には「京くみひも」を巻き付けた吊手

    「北山丸太」で製作、鞘には「京くみひも」を巻き付けた吊手

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